すでに20年の伝統ある日本神経救急学会の第21回学術集談会の当番世話人を主催させていただくことになりました。大変光栄に存じますとともに、これまでとは違ってはじめての民間病院がお世話させていただくことにいささかの不安を覚えているところであります。
さて、救急医学は、現在、医学界の中でも、最も国民の注目をあつめている分野のひとつであります。そして、その扱う疾患の緊急性、多様性から極めて重要な位置づけをされております。その中でも神経系に関する救急疾患はその診断、治療、予後においていろいろな問題を含んでおります。本学会はこのような神経系全般にわたる救急疾患を、脳神経外科、神経内科、精神科、小児科、整形外科、救急医学、リハビリテーション医学など様々な分野の専門医師が各専門分野の壁を越えて議論し、その日からの診療に直接結びつく情報を提供していただける大変ユニークな学会であります。
今回は日本全国から62題という非常に多くのご演題の応募をいただきました。しかも、そのすべてのご演題が極めて内容のあるものでそのすべてを採用させていただきました。わたくしの今回のテーマは本会の原点の趣旨に基づいて「隣の芝生は青いのか?」としました。神経疾患に携わる医師たちが自分のすぐ隣にある分野の疾患をもっと覗いてお互いに最新の知識を研鑽できれば、まさに本会の存在する意義は大きいと考えます。そういう意図からいたしますと、本会は一つの会場でいろんな分野の医師がお互いの直ぐ「お隣の芝生を覗けあえる環境にしたかったのですが、やむなく2会場にせざるを得ませんでした。時間に制限がありますが、会場にお越しの先生方にはご自分の専門分野の「お隣の芝生」のご演題も是非お聴きいただきたいと切望いたします。